【防災士養成講座】DAY3を終えて

防災士養成講座、四日市大学、会場研修3日目の感想・記録

私は現在、四日市大学で防災士養成講座を受講中です。
受講の流れは、自宅学習でのレポート作成と会場研修に分かれます。
今回は、会場研修3日目の様子と感想を記録しました。
よかったらご覧ください。

目次

はじめに

講座がはじまる前の様子(3日目はウグイスの声が聞けず残念)

やっと3日目!体力的にもなかなかハードです。
今日は楽しみにしていた、謎多き演習HUG(避難所運営ゲーム)があります!

3日目は夏日でしたが、冷房の効きが良すぎて極寒の中ではじまりました。
携帯クッション・ストール・ひざかけの3点セットに助けられました。

それでは、3日目スタートです!

1限目「自主防災活動と地区防災計画」

1限目は、四日市市八郷(やさと)地区・減災アドバイザー斎田さんの講座です。

自主防災組織とは、地域住民が「自分たちの地域は自分たちで守る」という意識に基づき組織する防災組織です。

斎田さんは、指定避難所の収容人数が足りない課題に対し、
小学校の空教室を緊急避難場所として提供するよう取り組み、実現されました。

また、小学生と「通学路の危険個所や防災設備を知る」時間を設けたり、
中学生とHUG体験をしたり、自主防災組織と地域のつながりを
地道に築いてこられた斎田さんならではのお話は、とても参考になりました。

2限目「復旧・復興と被災者支援」

2限目は、東松島市社会福祉協議会職員・北村さんの講座です。
北村さんは、高校1年の時に東日本大震災に遭われました。
当時の様子や行動を時系列で、写真とともに振り返りながらのお話でした。

「自分だったらどう行動していたか」を考えながら聞きました。

講座で紹介された写真は、ICT地域の絆保存プロジェクトのもので、
東松島市図書館が、収集・公開する東日本大震災に関する記録物でした。

講座のテーマとは逸れてしまいますが、記録を残す機関としての図書館の重要性に圧倒されました。

3限目「災害医療とこころのケア」

3限目は四日市看護医療大学の小寺さんの講座です。

小寺さんも、令和6年の能登半島地震で石川県に市の職員として支援に行かれた方です。
支援先で自分のストレス軽減アイテムとして、
インスタントコーヒーと音楽を聞くタブレットを持参したお話が心に残っています。

どんな時も、自分を癒すアイテムが必要ですね。

4限目「避難所運営研修(HUG)」

演習がはじまる前の様子

4限目は待望のHUGです。
これは、静岡県が開発した避難所運営をみんなで考えるためのゲームです。

避難者の年齢、性別、特性、被災状況などが書かれたカードを使い、
避難所の体育館や教室、運動場の地図に適切に配置していくゲームです。
部屋割りや炊き出し場所、仮設トイレの設置場所、ごみ置き場、車の配置、マスコミ対応など、
あちこちで発生する課題に取り組みます。
今回はオンラインでもできるように改良されたバージョンで取り組みました。

私は4人一組のチームで取り組みました。
昼休憩後、近くの席の女性が「一緒にやりませんか?」
と声をかけてくださり、チームが結成されました。

短い制限時間内で、様々な配慮をしながら進めていきます。
避難所の運営について、より具体的なイメージを得ることができました。

5限目「避難所の設置と運営協力」

5限目は四日市大学の鬼頭先生と3名の語り部の方とのZoom講座です。

・齋藤幸男さん(石巻西高校、元教頭)
・雁部那由多さん(東北大学大学院生)
・北村さん(東松島市社会福祉協議会職員)

石巻西高校は避難所に指定されていなかったにも関わらず、多くの地域住民が避難されてきました。
その指揮を執っていたのが齋藤さんで、
44日間にわたり、教員と地域の方々と協力して避難所を運営されたお話を伺いました。

雁部さんは小学校5年生の時に被災し、
避難所という「急に作る社会」での、配慮と他者理解の重要性を話されました。

おわりに

今回で会場研修はほぼ終了しましたが、いかがでしたでしょうか。
体験した人の言葉には、文章で読むのとはまた違った重みがあります。
つらい経験をことばにして吐きだすことは、とても負担のかかることだと思います。
貴重なお話、ありがとうございました。

そして、どの講座でも話題に上がった「トイレ」の問題は、
災害を乗り越える上で重要な課題であることを実感しました。

防災士の会場研修は受ける場所によって様々ですが、
この記録がどなたかの参考になればうれしいです。

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