発炎筒って意識して見たことありますか?
車に標準でついてくる、赤くて細長い筒のようなものです。
事故や故障のときに点火して、まわりに危険を知らせるための「非常用の信号」として使われます。
でも、正直あまり意識することってないですよね。
私自身、防災士ではありますが、これまで特に気にせず車に乗っていました。
きっかけは車検の見積もりでした
先日、車検の見積もりで整備士さんから「発炎筒の期限が切れていますので、交換になりますね」と言われたんです。
「発炎筒に使用期限があるの?」と驚いて聞いてみると、期限は約4年。
有効期限切れのものは着火しづらかったり、炎が小さい等問題が生じる場合があるそうです。
そのまま見積書を持ち帰ったのですが、なんとなく気になって家で「発炎筒」と検索してみました。
初めて検索したワードです。
“ガラス破壊具付き”の存在に驚く
調べてみて初めて知ったのが、「ガラス破壊具付き」の発炎筒があるということ。
この破壊具(ピック)は、車の緊急脱出ハンマーのように、水没や事故などで車内から脱出する際に窓ガラスを割るための突起です。
これまでは「車載用の緊急脱出ハンマーを別に買おうか」とも考えましたが、物を増やすのが少し億劫で後回しにしていたのが本音でした。

もし発炎筒にガラス破壊具が付いているなら、一石二鳥では?
と思い、交換をお願いしようと翌朝見積書を見直したら…

すでに“ガラス破壊具付き”の発炎筒が選ばれていました!
引き寄せ?(使い方合ってます?笑)、いや、整備士さんのセンスだと思われます。
本当にありがとうございます!
キャップはそのままで使える構造
この破壊具は、発炎筒の先端にあるソフトなキャップの中に収納されています。
使うときにキャップを外す必要はありません。
実際は、キャップごと側面の窓に強く押し当てることでガラスを突き破る構造になっています。

詳しい使い方は、株式会社カーリット様公式YouTubeチャンネルの動画で確認できます。
以下に動画を埋め込んでいますので、ぜひご覧ください。
発炎筒はどの車でも置き場所がほぼ決まっている
発炎筒は、多くの車で助手席の足元付近に設置されています。
緊急時にすぐ取り出せるこの配置は、大きなメリットですよね。
「誰でもすぐに場所がわかる」という点は、緊急時にはとても重要です。
運転席側に設置されている車もあるかもしれませんが、道路運送車両法の保安基準第43条の二には、「使用に便利な場所に備えられていること」と定められています。
モノを増やしたくない私にもぴったりの防災グッズ
防災士の立場から言っても、必要な防災グッズはそろえたいけれど、やみくもに物を増やすのは避けたい。
そんな気持ちがありました。
ガラス破壊具付き発炎筒は、まさに「これ一本で二役」の便利な車載用防災グッズ。
道具は使い方を知ってこそ活きるもの。これからも選びたいアイテムです。
ちなみに、まだメーカーに確認してはいませんが、キャップ部分は次回の交換時にも再利用できそうな形状になっているように見えます。
もしそうであれば、破壊具付きのキャップを再利用し、破壊具なしの本体だけ購入できれば、無駄なモノを増やさずに済むのでうれしいなと思っています。
おわりに
もし車載用のガラスハンマーを探している方がいたら、この「スーパーハイフレイヤープラスピック」も選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
専用の道具を増やさずに、すでに車に備わっているものを活かすという視点は、防災グッズの選び方としてもおすすめです。
また、この情報は運転する人だけでなく、普段は助手席や後部座席に乗る側の人にも知っておいて損はない知識だと思います。
いざというとき、落ち着いて行動できるように。
「知っているだけで助かることがある」と、あらためて感じた出来事でした。
私自身も知らなかったことが多かったので、この記事がどなたかの参考になればうれしいです。